オレとバナナビックル・前編
2000年11月20日 事の起こりはいつだったか……詳しくは覚えていないが、とあることで『バナナビックル』の話題が出た。
ある人曰く、バナナビックルは「風邪用水薬の味がする」と言い、ある人は「バナナの皮の味がする」といい、またある人は「不味い」の一言だけを残して口をつぐんだことさえある。
そこまで言われると、飲みたくなるのがオレの性格。不味い、不味いと言われるが、どの程度まずいのか確かめてやろうじゃないか。
そんな心持ちでオレは自宅近所のコンビニに走った。サンダルをつっかけ、小銭を握りしめて走った。
だが、そこのバナナビックルの影はなかった。
「まぁ、いいさ。たまたまここには置いてないんだろう」
そう思い、オレは次のコンビニに向かった。
……ない。
何故だ。何故ないんだバナナビックル! くっそぅ、これはなにかの陰謀か? オレだけその不味さを堪能できないようにしようって腹づもりか!? ちくしょう……明日、会社の近所のコンビニに出向いてやる。
そう心に堅く誓い、日が開けるのを待ったオレ。
そして翌日、昨夜の誓いを胸に会社近所のコンビニに出向く。
……ない。
何故、ここにもないんだ!? 天下のセブンイ○ブンに何故ないんだ!?
嗚呼、オレはこのままバナナビックルの不味さを堪能できずに年老いて行くのか……人から聞いただけの話で終わっちまうのか……。
その日は一日中、ヘコんだ気分で過ごすことしかできなかった……。
<続く>
ある人曰く、バナナビックルは「風邪用水薬の味がする」と言い、ある人は「バナナの皮の味がする」といい、またある人は「不味い」の一言だけを残して口をつぐんだことさえある。
そこまで言われると、飲みたくなるのがオレの性格。不味い、不味いと言われるが、どの程度まずいのか確かめてやろうじゃないか。
そんな心持ちでオレは自宅近所のコンビニに走った。サンダルをつっかけ、小銭を握りしめて走った。
だが、そこのバナナビックルの影はなかった。
「まぁ、いいさ。たまたまここには置いてないんだろう」
そう思い、オレは次のコンビニに向かった。
……ない。
何故だ。何故ないんだバナナビックル! くっそぅ、これはなにかの陰謀か? オレだけその不味さを堪能できないようにしようって腹づもりか!? ちくしょう……明日、会社の近所のコンビニに出向いてやる。
そう心に堅く誓い、日が開けるのを待ったオレ。
そして翌日、昨夜の誓いを胸に会社近所のコンビニに出向く。
……ない。
何故、ここにもないんだ!? 天下のセブンイ○ブンに何故ないんだ!?
嗚呼、オレはこのままバナナビックルの不味さを堪能できずに年老いて行くのか……人から聞いただけの話で終わっちまうのか……。
その日は一日中、ヘコんだ気分で過ごすことしかできなかった……。
<続く>
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