仙台と言えば、やっぱ牛タンでしょ

　前日、実家から電話がかかってきた。
「今日、荷物送るから〜」
　とは、うちの母親だった。うちの親は、とにかく荷物を送るのが好きな人である。東京に出てきて早7年。その間に実家に戻ったことがあるので、正確には5年は東京近郊に住んでいることになるが、その間、ヒマさえあれば荷物を送ってきていた。

　特に食料品。みそとかしょうゆとか油とか、段ボールに詰め込めるだけ詰め込んで送ってきた。全盛期では月一ペースで送ってきていた。

　んが、ときに楽しいことをしてくれる。今でも忘れない、忘れようがないことと言えば、通常に宅急便で生魚を送ってきたことだ。クール宅急便でもなんでもない、不ツーの宅急便で、である。それも真夏の暑い時期に！　段ボールを明けた瞬間、この世の者とは思えない臭いに包まれておりました。てっきり新手の嫌がらせかと思ったよ。

　そんな前例があるので、くれぐれも送るときは中身に気をつけてもらうように厳重注意したなぁ。

　そして今回。まぁ、そんな『危うい』ものは入っていなかったが、その中に塩と味噌の牛タンが入っていた。仙台の牛タンである。

　やっぱり美味いよ、牛タン。家で適当に焼いて食ったけど、やっぱり美味かった。弾力があるけれど噛み切りにくいわけでもなく、下手なたれをつけなくてもご飯がすすむ。

　あ〜、ここ1年近く、仕事が忙しくて実家に帰ってなかったけど、牛タンのために一度は帰ろうかな……なんて思っちゃいましたよ。ええ、まぢで。