うちのカミさん。その2

　うちら夫婦は同じベッドで寝ております。そりゃ賃貸アパートなもんですから、別々の部屋で別々の布団で、ってわけにもいかんもんですから。

　そうなるとですね、やっぱり時に互いの寝相なんてもんが気になるときがあるんですよ。足が邪魔ー、とか、寝場所がないー、とか。
　そんなわけで、たま〜にカミさんの髪の毛を下敷きにしちゃうときはありますよ。ええ、我知らず引っ張っちゃって痛い思いさせちゃってますよ。
　今日もそういうことなのかなぁ、などと思いましたけどね。突然「痛っ！　いたたっ！　髪の毛踏んでる！」とか騒ぎ出すもんですから。

　でもね。

　二人、距離はそこそこ離れているし、オレが髪の毛を下敷きにしちゃうほど近くにいないでしょ。それはオレじゃないって。
　その旨、伝えると、カミさんはちょっと顔色変わりましたよ。「じゃあ誰が踏んでるの!?」って。

　そんなん、決まってるじゃないですか。

「あ、自分で踏んでた……」

　こ〜の〜や〜ろ〜っ（怒）！　なんてはた迷惑な！　本人曰く「だってぇ〜、一瞬、本気で誰が踏んでるのかわかんなかったんだもぉ〜ん」とのこと。
　あ〜ま〜え〜る〜な〜っ（怒）！

　ホントに、こんなカミさんっていったいどうよ？