それでは出発！

今年のお盆は休みがない。また仕事、仕事で休めるわけがない。

しかし、今年はうちのばあちゃんの初盆。こりゃ墓参りに行かねばならんでしょう。

ってことで、無理矢理休みをもぎ取って、いざ仙台へ……ってことになったんですがね。まず、出だしでくじけちゃいそうでした。

環状8号線、込みすぎ。出発前に兄貴のところに顔を出して行こうなんてするもんだから、モロ渋滞に巻き込まれてしまった。こりゃもう、にっちもさっちもいかない状況って奴でさぁ。

仕方ないので兄貴のところに顔を出すのは断念。なにしろ外環に乗り込んだのが予定時間よりも1時間オーバーというのだから、洒落になりません。

しかし、高速に乗ってしまえばこっちのもの。あとはスピード出るだけ飛ばせばいいのさ、ははぁ〜ん。

……なんて考えていたのが甘かった。なんだってこんな日に霧が出るのさ。まるでトワイライトゾーンの世界だね。頭の中でテーマソングが鳴り響いていたよ。

それでも負けるわけにはいきません。ええ、負けるもんですか。時速100Km/hを平均に、常磐道をかっ飛ばしましたよ。たかだか時速100Km/hで『かっ飛ばす』とは言わない、などと思ってはいけません。うちの車をなんだと思っていらっしゃる。

しかし、東京−仙台で一番の難所は常磐道という名のトワイライトゾーンでありません。常磐道を降りた後、その福島越えですよ。

常磐道を降りたのが、確か4:00くらい。いわき四倉（なんか字が違うかも）のインターが終点です。そこから国道6号線を走って宮城県、仙台入りを果たさねばならないわけですが……ここには魔の『60km/h自動車』が登場するわけなのですよ。

なにが凄いってあ〜た、みんな80km/hで走る気満々だってぇのに、60km/hのスピードでしか走らないんっすよ。法廷速度を守って走るっていうのなら、まぁ、わからなくもないんですが、6号線は50km/h。法廷速度を守ってるわけでもありません。

うらーっ！　すっとろいんじゃワレーっ！　などと思っているのは、きっとわたくしだけではなかったはず。他の帰省している方はもちろん、荷物の運送をしているトラックの運転手さんも思っていることでしょう。その証拠に、追い越し禁止斜線であるにもかかわらず、タイミングを見計らってみんなが次々に『60km/h自動車』を追い越して行きます。ええ、わたくしとて例外ではありません。

だって、洒落にならないほど邪魔なんだもん。

そんな苦難の道を乗り切り、仙台の実家にたどり着いたのが明け方6:00ごろ。合計、7時間30分の道のりでした。

我ながら、よく頑張ったもんだ。