腫れ物その4

入院生活というものは、長く続けるものではない。

そりゃそうです。病院というところは、健康な人には縁のないところです。できることなら、生涯お世話になりたくないところではありますが、昨今、生まれるときはどう頑張っても病院なので、一生のうち、一回は病院にいることになるのでしょう。

さて、そんなことはさておき、神経を圧迫していた膿みをとりあえず除去してから一日が経ちました。

はっきり言って、もう痛くありません。まぁ、ちょこっと鈍い痛みがあるわけですが、歩けないほどひどいわけではないのです。

そんなわけで、暇であります。暇で暇でどうしよ〜ってなくらい、暇であります。あまりにも暇なので、気が向けば一階の喫煙所（病室は三階）に行っては、素行不良なお兄さんたちに囲まれて足を組みながらガラ悪く煙草を吹かす毎日です。

で、この腫れ物に関してもっとも効果的な治療方法は『絶対安静』とのこと。動かず、騒がず、じっとしているのが一番です。

とはいえ、人間、そんな真似はできません。ええ、わたくしは悟りを開こうとしている禅寺の坊さんではないのです。

そんなわけで、入院中でも喫煙量は一向に減りませんでしたなぁ。


〜つづく〜