嗚呼、ねむぃ……

2001年7月18日
それは16日のこと。某ゲームの取扱説明書の初校が後3日後に迫った日のことである。オレの携帯に一通のメールが届いた。

「学校の課題でパソコン使わなくちゃいけないのがあって、それが終わってないから貸して」

端的に書くと、まぁ、こういった内容である。誰からのメールかと思えば、霧夕泉からだった。
むむっ。こっちはこっちで忙しいのだが、まぁ、相手はパソコンを持っていない学生さん。勉強、という名目もあることだし、貸してあげましょう。

幸いにも仕事は順調に進んでオレも早く帰れたので、泉とは最寄り駅で待ち合わせて帰宅。むむ、嫁さんはまだ帰ってきてない。

ま、しょーがない。とりあえず、課題内容を聞いてみると……CDのジャケット、レーベルの制作、煙草の外箱を3種類制作、というものらしい。

はぁ、最近のデザイン学校ではこういうもんをやるのね。へー。

とりあえず、泉は寮暮らしなので、その日は23:00前に帰宅。明日は外泊届けを出して、泊まり込みで仕上げるつもりらしい。
はぁ、頑張ってください。

そして17日。仕事から帰ってくると、嫁と嫁の先輩が晩飯を作っており、泉は黙々とパソコンに向かって作業をしていた。はりゃ〜、いつの間にウチは女の花園になったんだ? いや、別にそれはそれでいいんです。美味いもんが食べられるんで。いや、ホントに。

で、とりあえず夕飯を食べてから、オレはなにやらサポート役に抜擢。まぁ、泉がいつも使ってるのはMacのフォトショップとイラストレータ。基本的には同じだけど、短縮キーが多少違うっつーのがありますな。
それに、Mac用MOをWinで開くにはどうすればいいか、なんて教えるの面倒だし、まぁ、いいでしょ。

仕方ないので、傍らに居座るオレ。しかしなんですな、こういう作業は会社でもやるんですけど(オレはまだやったことないけど)、確かに面倒なんよねぇ。それを2週間で作れってんだから、無茶させますなぁ。

ともあれ、やらねなならんことに変わりはない。さくさく作業を進めていって……さくさく……さくさく? 進んでるのかどうか、よーわからん。少なくとも、レーベル作りが完了したのが23:00ごろだったような気がする。

で、次に煙草の外箱デザインなのだが……3種類作るのか。むむ〜ん。

……この時点で気づくべきだったね。今晩、泉はもとよりオレも寝れないって。

案の定、作業はびみょーにびみょーに進行し、最終的にすべてできあがったのは明け方5:30。

ああ、そうさ。オレも付き合って徹夜だよ。なんて優しいお兄さまなんざましょ。

その後、泉と駅で別れて会社に行ったオレは、2時間くらい意識が飛んでたのを覚えてる。
メガマックって知ってる人、日本の中に何人くらいいるんでしょ。

なんでもヨーロッパ、オーストラリア地域における期間限定のメニューらしいんですけど、ネットで検索かけたらけっこう、知ってる人は多かった。

でもね。
さすがにここまではやんないでしょ。

リンク

この写真の代物がMEGA MACらしいんですけど、ポンッとクリックしてみた日には、あら不思議。現物見ると、やっぱりスケールの違いに感激するよ。いや、ホント。

これを見て、不意にマクドナルドのハンバーガーを10個くらい衝動買いしたくなるのはオレだけでしょうか。


いや、やんないけどね。
いやね、とあるサイトに行ったらそんな話題が出ていたんですよ。

場所はお台場だそうですが、なかなか興味深いとこですなぁ。オレ的なツボにピッタリです。こういうの、好きなんですよねぇ。

ちなみに、サイトのアドレスは……
リンク
となっとります。

東京近郊にお住まいの学生さんたちは、夏休みに一度足を運ばれてはいかがでしょうか。自由研究の課題に是非。
うちの会社には、暇なときにあっちこっちのHPを練り歩くヤツがいる。

で、そいつにいろんなHPを教えてもらってるわけですが、その中にこんなのがあった。

おっぱい相性診断

ええ、ええ、みなまで言う必要はありません。かといって、このままではエライ誤解を受けることになりかねないので一言だけ説明を。

アダルトサイトじゃねぇんだ!

……え〜、つまり、このサイトでは「あなたにとってハッピーになれるおっぱいとは?」みたいなもんです。詳しくはそのHPをご覧ください。

アドレス↓
リンク

ちなみに、診断結果で出る「幸せになるためにオッパイにかかる費用」は、社内のほとんどの人間が500万から800万程度だったのですが、何故かオレだけ(←ここ、強調)1000万の大台に乗りましたとさ。

うちのカミさん

2001年7月12日
……について書こうと思ったら、傍らで激しく抗議されたので断念。ちっ。

となればネタがない。さて、どうしよう……。

う〜ん……最近、暑い日が続きますなぁ。いや、ホントに。埼玉じゃ、39度以上を記録したそうじゃありませんか。

39度。

人間の体温以上ですよ、あ〜た。


…………いかん、これ以上、話がつながらない。

え〜と、他には……え〜と、え〜と……

ま、そういうことで。

文字のイメージ

2001年7月11日
まがりなりにも文章を書いて生計を立てている人間として、つねに注意しなければならんことってあるわけです。
それが「文字のイメージ」ってヤツですな。

文字には様々な意味が込められています。もちろん、言葉にもそれはあるけれど、しかし言葉というのは生ものです。極端な話、その場限りのものです。

しかし文字というのは、それを書き記した時点で後々まで残るものです。文字を書き記した物体がなんらかの要因で消失しない限り、なんどもなんども目にすることができるわけです。

個人的な意見として、人と言うのは視覚とイメージで世の中を構成している生き物だと、オレは思ってるわけですが……たとえば、

「がんばれ」

という言葉を書き記したとしましょう。こちらとしては、相手を励ますつもりで書いたとします。
しかしそれを読んだ人が、その言葉に対するイメージを「見下したもの」として持っているのなら、悪い印象しか与えません。
その場合、そこにはこちらの意図などまるっきり関係ないわけですな。
まぁ、もちろんその単語の前後の文章によってもイメージは固定されるわけですが。

とりあえず、一例として「がんばれ」という言葉を例えに使いましたが、そういう文字はいくらでもあるわけです。

で、文字を世間様に公表して生計を立てているこちらとしては、その点にも十分考慮して文字を書き記さなければならんわけですよ。

つまり。

一つの単語にどれだけの意味があるのか。

とか。

この文字を見て、人はどんな印象を受けるのか。

など。

そういうところをできるだけ考えねばならないわけです。

でね。

なんでこんなことを書いているのかというと……。

取扱説明書のネームが同じ文句ばかりになっちゃってどーしましょー。

ってことなんです。
だれか助けてー……

さて

2001年7月10日
今日もまた、会社にお泊まりです。
というか、何故泊まらなければならないのか、分からない状況です。
会議するなら、ちゃんと終電ある時間から始めるべきでしょうに。

はてさて、明日は帰れるのかどうか……とほほ。

さて

2001年7月9日
今日は会社にお泊まりな日になってしまった。
ど〜にもこ〜にも企画がまとまらなくて、会議でのお泊まりなのよねん。
まぁ、企画書を書くのはオレじゃないから気楽なもんなんだけどさ。
本日、AM9:00起床。
毎週土曜日に回収される空き缶、空き瓶を捨てるため、外に出る。しかし、すでに回収された後。引っ越してからあ〜た、一回も空き瓶、空き缶のゴミ出しに失敗しているのはナイショの話。

AM11:00、携帯電話の機種交換をすべく、新宿へ直行。何故新宿かと言えば、ヨド○シカメラのポイントが5000近く残っているので、それを使おうと思ったからである。
しかし、以前まで使っていた携帯電話は実家は仙台で購入しているため、機種交換は出来ないとのこと。しかし、いったん新規で購入し、すぐに解約してドコモショップで持ち込み機種交換をするならOKとのこと。さすがドコモ。よくわからん仕組みだ。

PM1:10、せっかく新宿まで出てきたのだから映画でも見ようかと嫁とご相談。そこでスティーブン・アラン・スピルバーグ監督の話題の新作、「A.I.」を見ることに。感想といたしましては……まぁ、なんと言いますかね。後2時間あれば、より明確に作品性を打ち出せたんではないかと思うんですけどね。でも、原作が短編小説だから、仕方がないとも思えますな。
逆に、映像の見せ方、ストーリーの運び方は秀逸。2時間30分がアッという間でした。それだけに……ねぇ。

PM4:10。ヨ○バシカメラに買った携帯電話を取りに行く……その前に、財布の中身が寂しいので銀行へ。ところが、うちの口座がある銀行の新宿支店は、キャッシュディスペンサーすら閉まってる! おぅ、どういうことだい日本の首都! これでいいのか日本の経済! 仕方ないのでキャッシング。ああ、こんなことで使っちゃいけません。

PM6:50。自宅最寄り駅に到着。晩飯購入ってことで帰りにスーパーへ。今晩はとろろソバだ。しかし、ティッシュペーパー5箱セットを歩いてもって帰るにゃキツすぎるっすよ奥さん。

そんなこんなで、有意義な一日でした。


……仕事、持って帰って来ているの忘れてたのは、ナイショの話でございます。
そんなわけで、長い休みが終わってしまった。休みの間、ほぼ引きこもり状態に陥っていたのはナイショの話なのである。だってHP作ってたんだもん。

それはそれとして、今日、会社に行ったらちとショックだった。
というのも……オレのデスクの来ボードの上に書き置きがおいてあったのである。

「取扱説明書、作っておいて」

っんじゃこりゃーっ!(by松田・ジーパン・優作)

やられた……またやられた。
ああそうさ。オレが長期休暇を終えて会社に戻ると仕事が山盛りさ。言い換えれば押しつけられてるさ。
ちくしょう。大ラフだけ切って逃亡しやがって。ラフはオレが切るのか? 切るのか!?
ああ、切ってやるさ。ばっさばっさと切り捨ててやるさ。

そんなわけで、明日から頑張ろう……はふ〜。

どどど、ドライブ〜

2001年6月23日
 今日は相模原市にあるヨーロピアンエースまでドライブ〜なのだ。
 ここはMiniの専門店で、うちの兄のKADもここで購入したらしい。(詳しくはこちらへ→リンク

 で、なんでまたそこまでドライブなのかというと、ヘコんだ愛車の板金の見積もりをしてもらおう、という訳である。以前、近所の板金、塗装をしているところへ行ったら、車のカラーも知らないようなとこだったのでやめたのだ。

 で、兄貴の紹介でN嶋さんを尋ねる。

 あらら、接客中でしたか。こりゃ残念。

 挨拶できないまま、とりあえず作業員の方に板金の見積もりをしてもらう。
「う〜ん、これならパーツ交換しても工賃変わらないよ」
 あら、そうなんですか。じゃあ、交換してもらったほうがいいですな。

 その作業費、約7万円。ん〜、パーツ交換と塗装で7万ですか。高くはないですな。じゃ、お願いしましょう。

 一通り、作業の日程などを打ち合わせして帰宅。そしたら兄から電話が。

「N嶋さんからメール来てたよ。もうちっと安くしてくれるってさ」

 なんですと!? いや、それならそれでありがたいです。いやもぉ、お願いします。

 そんなわけで、パーツ交換、塗装費込み込みでもっと安くなりそう。はてさて、どうなることやら。
 一週間(正確には9日間ですな)の長期休暇も半ばを過ぎた今日、埼玉県在住の我が兄がうちにやってくる模様。
 何しにやって来るのかと言えば、うちの車、Miniのオイル交換、サイドミラー交換、そしてPCのメンテナンスのためだ。

 そんな訳で、兄貴が来た。あの男が乗ってるMiniはKAD Twincam。
 そんなん言われても知らんわ〜、という人がいるかもしれないので簡単に説明すると、うちのMiniがまぁ、普通にお店で売ってるような代物。兄が乗ってるMiniはレーシングカー。いや、まぢで。最高出力136psって、ノーマルカーの約2倍ですよ。そんなんでどこを走るんだ?

 まぁ、それはそれ。

 13時ごろ、Miniらしからぬ爆音をひっさげてご到着。うるさい、うるさいとは聞いていたが、いざ耳にすると、こりゃうるさい。運転席を見せてもらえば、何もない。ははぁ、軽量化済みってことですか。これならいつでもレースに出られますね。

 そんな兄のMiniを家の駐車場に置いて、俺の車のオイル交換のために場所移動。だって駐車場、ちょっと斜めなんだもん。交換するなら平らな場所じゃなくちゃ。

 そこで思いついたのが前の家。あそこだったら通りから離れているし、道も平ら。こりゃいいやってことで場所移動。

 ざーざー雨が降ってまいりました。

 雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ……気分は宮沢賢治でオイル交換開始。まずはジャッキで前輪を上げて……と思ったら、いきなり倒れました。
 いや危ない。どうやらここも平らじゃなくて、少々山なりになってる模様。危うく腕が挟まれそうになりましたよ(俺じゃないけど)。
 今度はちゃんと安定して、オイルを抜く作業開始。抜けきるまで30分ほど、ということなので、その間、サイドミラーの交換開始。
 とは言え、お互いミラーの交換なんぞやったことございません。ええ。あ〜でもない、こ〜でもない言いながら悪戦苦闘。

 雨はますます強まります。もはやあたくしは傘を持つ係、実際の作業は、兄一人でやっております。

 そんなこんなでなんとかミラー交換完了。スバラシイ。前よりは見えにくくなっちゃったけど、こじんまりとしていて、グーな感じです。

 さて、そいでは次にオイル注入。まぁ、ここまで来れば後は楽なもんです。……実際に作業してるのは兄貴だけど。

 とりあえず、一通りの作業が終了したのは開始から2時間くらい。大変そうに聞こえるけど、実際は楽な作業でした。

 さて。とりあえず車のメンテが終わったならば、我らが兄弟、後にやることは酒盛りである。

 オイル交換が終わり、いったん家に戻ってから今度は兄の車で酒屋へ急行。
 いや、ホントうるさいっすよ。会話ができませんもん。おまけにサスが硬いんでしょうか、日本の公道を走るには不向きな車です。でも、運転するには楽しそうなんだよなぁ……いや、怖くて運転させろとは言えませんでしたけどね。

 道行くわんこにキャンキャン吠えられ、あるいは逃げられ、なんとか酒を購入。その帰り道、車がはねた瞬間にモールが外れてぷら〜んぷら〜んになったのはナイショである。

 うちに帰ってきてからは、とりあえず飲む。10分とかからずにビール1リットルがなくなったのにはちとショック。だって炭火焼きのイカとウインナーが美味かったんだも〜ん。
 そんなこんなでワインもカラッポ。でも、嫁さんが帰ってくるのが遅くなりそう、とのことなのでとりあえず晩飯を食べる。

 あひ〜、よっぱらっちまった〜。

 気がつけば、嫁さんが帰ってきてからすぐにあたしゃ寝ちゃいましたよ。あらら。

ふれーっつ!

2001年6月19日
はい、そんな訳で、今日から我が家も定額制のフレッツになりました。

けどね。

フレッツはフレッツでも、フレッツ・ADSLじゃなくて、フレッツ・ISDNなのよねん。ホントにただ、定額制になっただけって感じですわ。

ここ最近……

2001年6月18日
仕事が一週間のお休みになっております。なもんで、これも家から書き込んでるわけですな。

で、ようやく暇になったあたくし、家でなにをやってるかと言えば……はは、引きこもりっすよ。休みに入ってから、まともに外を出歩いてないっすよ。
だって、ホームページ作ってるんだもん。

しかし……ホームページビルダー3.0じゃ、頭の中で思い描いてるようなもんを作るのには限界がありますな。

気がつけば

2001年6月16日
カウンターが9990(16日AM2:40時点)になっております。
これが速いペースなのか遅いペースなのかは別として、それだけいろんな人が見てくれてるわけですか。
は〜、感慨深い。

なにはともあれ、感謝感激雨霰ですわ。おほほ。

れーざー

2001年6月14日
 今ではゲーム攻略本のライター兼編集などという仕事をしているが、高校を卒業した後に通っていた専門学校は何故か宝石彫金の学校だった。
 そんな男が何故、本の編集者……? などという疑問はおいといて……今日はそんな専門学校生時代のバイトの話である。

 宝石の専門学校は東京だった。なので、高校卒業してすぐに上京したオレが、一番最初に始めたバイトは喫茶店の裏方だ。まぁ、そこで嫁さんと出会ったわけだが、それは別の話。問題はその次のバイトだ。
 レーザーである。
 何が? ってオクサマ、あたくしのバイト先で取り扱っていた商品が、でございますわよ。
 普通の人はどう思うか分からないが、そのバイト先に面接へ行ったとき、「レーザー」と言われて真っ先に思い浮かべたのは、(常識的に考えて)CDの読み込みに使うような低出力のもんだろう、と考えた。
 もしくは、ちょっと威力が高くて、まぁ、医療用のレーザーメス程度のもんかな、と思ったわけだが……甘かった。

「うちで取り扱ってるのは、喩えれば月まで飛ばすようなレーザーなんですよ(by面接官)」

 はいぃぃぃっ? え〜……ちょっと待ってください。それはつまり、光学兵器に匹敵するもんってことですか?
 いや、そうは尋ねなかったが、事実、そういう使い方もできなくはない出力を誇るレーザーを扱っていた。

 そんなところに何故か、大学や国の研究施設を相手に商売しているような会社に、バイトとはいえ高卒程度の学歴しかなくて、当時は宝石彫金の学校に通っている俺がうかっちゃったわけですよ。
 理油は簡単。オレが宝石の研磨が出来るから。
 レーザーというものは、つまるところ光である。それ収束して放つわけだが、その収束装置(と言って良いのか分からんが)に「ルビーロッド」なるものを使っていた。ま、いわゆる人工コランダムの棒だね。
 それの研磨が出来るからだ。
 事実、オレは一回だけだが、頼まれてそれを研磨したことがある。いやマジで。

※ここでマメ知識。
 光ってもんは三つの色から出来てるわけさ〜ね。赤、緑、青の、いわゆる光の三原則ってヤツさ〜。で、赤いコランダム(いわゆるルビーだね)は吸収した光の内、赤だけを外部に放つ。ゆえにルビーは赤く見える訳なのですよ。
 で、レーザーに何故、ルビーを使うのかというと、放たれた光がわかりやすいように赤い光線にしてるってわけさ、ハニー(うろ覚え)。

 しかし。

 そこでの伝説はそれだけじゃなかった。
 オレは(何故か)レーザー装置の冷却装置の担当になっていた。くどいようだが、大学や国の研究施設の卸すようなレーザーの、いわば安全装置とも言うべき冷却装置を、高卒のオレがいじっていたのである。
 気がつけば、オレにはバイト先の会社内にある研究室で一室を任されていた。それも担当部署のチーフより、いやその会社の社長室より広い部屋を任され、一人で籠もって冷却装置の分解、組立をやっていた。あるときなど、半分本気で沖縄まで行って冷却装置を修理してこなければならなくなりそうになった(行かなかったけど)。

 そんなわけで、未だにその会社の冷却装置は分解することができる。改良型の案を出したのもオレだ。
 そんなバイトを経て数年経った今、大きな事故のニュースが流れていないのは幸いです。
 いや、ホントに。

終わった……

2001年6月13日
ようやく校了。これで当分暇な時期が続く……といいなぁ。

我が兄

2001年6月12日
 思えば、6月9日は我が兄の誕生日だった。おめでとう。

 兄と言えば、様々な伝説の持ち主である。友達を後ろに乗せて田圃にダイビングして左手骨折、神経断絶しておきながら元に戻ってみたり、大学生のころは酔っぱらって風呂場で「あわわわ」言ってみたり、社会人になったらなったでMiniで東京〜仙台間を8時間あまりで往復してみたり……まぁ、語りだしたらきりがない。

 そんな波瀾万丈な人生を笑顔でねじ伏せながら生きてきた兄だが、極めつけはオレが生まれる前の話だろう。

 親から聞いた話を思い出してみると、オレがまだ、母親のおなかの中に入っていた頃の話だ。仙台は母親の出身地でもあり、その日、うちの両親と母方の両親(つまりオレの爺ちゃんと婆ちゃんだね)と蔵王のお釜に行ったそうだ。当時、兄貴が3つか4つの頃である。

 蔵王のお釜に行ったことがある人は知っていると思うが、あそこは常に風が強い。少なくとも、オレが行ったことがあるときは突風が吹き荒れている。その日もやはり、風が強かったそうだ。

 身重の母親はあまり兄の面倒を見ていられなかったらしく、その時は爺ちゃんに面倒を見てもらっていたそうな。そこまではまぁ、よくある家庭の団らん、観光気分真っ盛りだったのだろう。

ところが……

 ふいに立ちこめる霧。ごーごー吹き荒れる風。見る見る視界が奪われて行く。そんなとき、爺ちゃんが血相変えて戻ってきた。
「大変だーっ! まさかず(兄の名前)がいなくなったーっ!」
「なにーっ!!」
 そりゃもぉ、大騒ぎだったらしい。爺ちゃんはもとより、うちの両親も探したそうだ。ところが、あまりの濃霧で先が見えない。おまけに場所は蔵王のお釜、へたに歩くと転げ落ちる。
探すこと1時間。
「ああ、こりゃ死んだな」
 そりゃちょっと諦めるのが早すぎるんじゃないっすか? そんな気もしないでもないが、状況が状況だけに仕方ない。誰もが諦めたその時……。

 うちの兄は何事もなく戻ってきた。

 そんな兄も今年で29歳。本人曰く、「悪運だけで生きてきた」そうな。

 そんな兄に乾杯(完敗)。

へこむ

2001年6月10日
今日

愛車の後ろを見たら

へこんでた……。

ついでに

オレも

へこんだ……

突風とバス、其の2

2001年6月9日
 オレにとって、春一番に匹敵する風とバスは因縁めいた好敵手である。

 あれは忘れもしない3月頭、高校3年生の時だ。
当時、私立高校に通っていたオレは父親が勤めている運送会社でアルバイトをしていた。

 その日はその冬一番の大雪だった。片道20キロはある勤務先にスクーターで通っていたオレは、その夜、父親の車に乗って帰宅した。

当然、スクーターは勤務先に置いたまま。つまり足がない。

 バイトが休みだった翌日、父親に車で送られてスクーターを取りに。けど、当然ながら路面には積もった雪が踏み潰されてアイスバーンになっている。

そんなことは関係ないのである。

 出身が東北なので、アイスバーンになった路面をバイクで移動することなんざヘでもない。よく聞く豪雪地帯の郵便屋さんよろしく、悪路走行はおてのもんなのである。

けどね。

 その年一番の大雪だったとは言っても、そろそろ春の息吹が感じられる季節、当然、雪による冷気とうららかな日差しによる温度差でもの凄い風が巻き起こるわけですよ。

びゅーっと。どひゅーっと……どひゅー?

 そうです。それこそ眼鏡が飛ばされたときの勢いに負けず劣らずの突風です。バランス重要なバイクで風にあおられちゃ、いくらオレでもコケますがな。
「あひー」
 と思ったのもつかの間、道路に投げ出されたオレは、その瞬間、確かに記憶が飛んでましたさ。ええ、それこそキングクリムゾン(by、JOJO第5部。知らない人はすまぬ)に時間を吹っ飛ばされた勢いでぷっつりと記憶が飛んださ。

 それはまだいい。

 意識が一瞬ばかりとはいえ、とぎれていたけれど、フッと我に返ったそのとき耳に届いたのは……

ぶろろろろ〜

 ヤツだ。ヤツが来た!
 コケた痛みもどこへやら、慌てて道路の端に飛び退いたその直後、バスが脇を通り過ぎて行きやがった。危うく眼鏡に続いて、オレ自身もぺちゃんこにされるとこだったさ。
 おまけに、ええ、あのときバスに乗っていた乗客の奇異な生き物を見るような目の色は、今でも忘れやしませんて。

 その後、スクーターがどうなったかというと、もちろん廃車。そりゃ、前輪が電柱とフェンスの間に挟まってぐちゃぐちゃになってたらそうなるでしょう。

でもね。

 そんな事故を起こしたってぇのにオレ自身が右太股に傷跡すら残らない擦り傷で済んだってのは、つくづく頑丈だなぁ、と思ったね。

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